ファミコンの話
社会人になり、結婚して、子供もできて・・・となると、自分の時間、特に趣味に費やす時間が少なくなっていくのは事実である。
家族と過ごす時間が増え、育児や将来設計などで考えなければならないことが多くなる。また社会人としても勉強しなければならないことが若い頃より良く見えてくるので、本を読む時間も確保しなければならない。
もちろん、家族と過ごすことで自分の新たな可能性が見えてきたりするし、自分だけでは得られなかった喜びも多く経験できるので全く悪いことではない。
とはいえ、たまには昔熱中したことに再び取り組んでみたくなる。
真面目な前置きになってしまったが、ファミコンの話だ。
先日、ドンキホーテでファミコン互換機を見つけたのでファミコンに熱中していた昔を思い出した。ゲーム体験がWiiやNintendoDSなどからスタートしている人も多くなっていると思う。
ファミリーコンピュータ=ファミコンという名前を知らない世代も今後増えてくるのだろう。
今では考えられないくらい限られた容量の中、様々な工夫が駆使され、想像力豊かなゲームが多数生まれた。
スーパーマリオ、ゼルダの伝説、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー・・・今も続くこれらの名作ゲームは全てファミコンから誕生したものだ。
AVケーブルですらなく、テレビのアンテナ端子につなげて遊ぶものだった。
ROMカセットを本体に挿して、電源を入れると即座にタイトル画面と音声が流れるのだ。
1983年に発売されたファミコンは、それからの子供の娯楽の極めて大きな部分を担うようになったし、その後NES=Nintendo Entertainment Systemとして海外でも大成功した。
今で言うクールジャパンのはしりのようなものだ。
今もYouTubeなどでゲームプレイの動画はいくらでも見られるが、実際にコントローラーを手にとって遊んで見たいと思う人も多いだろう。
Wii、WiiU、Nintendo3DSではバーチャルコンソールでファミコンソフトがダウンロード配信されているが、名作とされるもので配信されていないものも多い。
そこで冒頭のようなファミコン互換機の登場というわけだ。
結構多くのファミコン互換機が市場に出ているが、いずれも任天堂から何の公認も得ておらず、一部のソフトで動作しないものもある。
またコントローラーも品質がイマイチなものが多いようだが、安いものでは2、3千円くらいで購入できるため、ある種のギャンブルとして割り切って買う人もいるらしい。
中古ソフトも状態を問わなければ通販などで比較的入手しやすい。
互換性という点ではやはり本家ファミコンのAV仕様(AVケーブルに対応したもの)がベストだが、さすがに中古でも少し割高になる(生産が終了しており、新品では3万円を超えるプレミア価格がついている)。
そもそもファミコンのゲームは大抵今よりもよほど理不尽で、クリアできずに投げ出す子供が続出したゲームも多く、そんな苦行のためにわざわざお金を出すのか・・・という話ではある。
しかし、今ではインターネットで殆どのゲームは攻略法が見つかるはずだし、何より子供時代に熱中したものを今も変わらない形で遊ぶことができる経験は貴重なもののように思う。
ということで特に落ちも何もなく書いてきたが、そのうち思い出のゲームなども記事にしていきたい。