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ビッグバンセオリー シーズン1エピソード2の解説(その1)

ビッグバンセオリーのシーズン1エピソード2で気になったところの解説です。

 

Howard: But does it have peanut oil?

Leonard: Uh, I’m not sure, everyone keep an eye on Howard in case he starts to swell up.

ピーナツアレルギーのハワード。

swell upで「膨れる、腫れあがる」。

 

Howard: Do I look puffy? I feel puffy.

 puffyは「膨れた、腫れあがった」。やっぱりピーナツ成分が入っていたようです。その後の「指がウィンナソーセージみたいだ!」というセリフも笑えます。

 

Penny: Well, you know, it’s the Cheesecake Factory. People order cheesecake, and I bring it to them.

Leonard: So, you sort of act as a carbohydrate delivery system.

ペニーがウェイトレスとしてチーズケーキを持っていくことを、レナードは炭水化物デリバリーシステムみたいだね、と言っています。

carbohydrateは炭水化物。carboはcarbon(炭素)を表し、hydrateはhydro=水から来ています。ハイドロプレーニング現象などと同じ成り立ちですね。

 

Sheldon: You realise that scene was rife with scientific inaccuracy.

スーパーマンの有名なシーンへの突っ込みが続きます。

rife withで「(悪いことが)いっぱいで、充満して」。lifeと間違えないよう注意が必要です。

あのシーンは科学的な不正確さで満ちている、ということですね。

 

Sheldon: Well, we don’t have a dolly, or lifting belts, or any measurable upper body strength.

Leonard: We don’t need strength, we’re physicists. We are the intellectual descendents of Archimedes. Give me a fulcrum and a lever and I can move the Earth, it’s just a matter… (starts to move package) I don’t have this… I don’t have this I don’t have this. 

dollyは「台車」。

レナードはアルキメデスのてこの原理に関するアルキメデスの有名なセリフを言っています。支点とてこを与えよ、されば地球も動かさん、というものです。

fulcrumは「支点」、足場ということでfootと似ている?と考えると覚えやすいかもしれません。

 

Sheldon: Yes, but they all involve a green lantern and a power ring. 

 green lanternはアメコミのグリーンランタンのことを指しています。

グリーンランタン - Wikipedia

 

Leonard: Easy, easy (package falls) Okay! Now we’ve got an inclined plane. The force required to lift is reduced by the sine of the angle of the stairs, call it thirty degrees, so about half.

Sheldon: Exactly half.

inclineは「傾ける」。sineは数学のサイン、すなわち斜辺分の高さです。

階段で傾いた板が床となす角度が30度で、この時のサイン、つまりsin30°は1/2となります。つまり板を持ち上げるのに必要な力は半分に減ります(動かす距離は2倍になります)。レナードが大体半分、と言っているのをシェルドンが(sin30°は1/2なので)ぴったり半分、と言い直しています。

 

Sheldon: Ah, gravity, thou art a heartless bitch. 

thouはyouの古語で、「そなた」といった意味。artもここではareの古語です。

重力の無慈悲さを古語でなげくシェルドン。

 

Leonard: You okay?

Sheldon: No, it hurt… (looking around) Great Caesar’s Ghost, look at this place?

Great Caesar's Ghostは驚いた時に使う言い回しです。

Caesarは古代ローマの政治家ジュリアス・シーザーのことで、英語読みだとシーザー、ラテン語カエサルとなります。

 

Leonard: So Penny’s a little messy.

Sheldon: A little messy? The Mandelbrot set of complex numbers is a little messy, this is chaos. Excuse me, explain to me an organisational system where a tray of flatware on a couch is valid. I’m just inferring that this is a couch, because the evidence suggests the coffee table’s having a tiny garage sale.

ペニーの部屋の散らかりように驚くシェルドン。

Mandelbrot set of complex numbersは数学の用語で、complex numberは複素数、つまり二乗すると-1になる虚数単位iを用いてa+bi(aとbは実数)と表される数のことです。Mandelbrot setはマンデルブロ集合という数学用語で、フラクタル図形と関係の深いものです。

マンデルブロ集合 - Wikipedia

flatwareは「食器」、couchは「ソファー」で(ソファーから動かないジャガイモのような過ごし方をカウチポテトというのはここからきています)、食器トレーをソファーに置くことが正しいなんていう整理法を説明してくれ、ということです。

inferは「推論する」で、この部分を直訳すると、「僕はこれがソファーだと推論している、何故なら証拠によればコーヒーテーブルで小さなガレージセールが開かれているからだ」、となります。散らかってて何が何だかわからないけど、コーヒーテーブルがあるからかろうじてこれがソファーだとわかるんだ、ということを理屈っぽく言っているわけですね。

 

Leonard: What are you doing?

Sheldon: Straightening up.

straightはカタカナで言うストレートですが、整頓している、きちんとしているという意味もあります。straightenで動詞化して、まっすぐにする、の他に整頓するという意味になり、ここではその意味で使われています。

 

Leonard: Well, we’ll get out of your hair.

Penny: Oh, great, thank you again.

get out of your hairで「あなたの邪魔はしない」という意味で、部屋から出ていくよ、ということですね。

 

長くなったのでその2に続きます。