ソフトバンク光を契約する際の注意事項
ソフトバンクのスマホを利用している方、特に家族で利用している方は、インターネット環境をソフトバンク光にすることで「おうち割」を適用することができ、月々の支出をかなり下げることができる。
・・・できるのだが、そこに至るまでにはかなり多くの注意事項が存在し、気が付くとかえって高い料金を払っていたということも十二分にあり得るので、気を付けるべき点を紹介していきたい。
【サービスについて】
まずは肝心な点であるサービス内容についてだが、我が家では特に問題なく利用できている。そもそもソフトバンク光はNTTのフレッツ光の回線を使用しているため、設備的には特に問題は起きないはずである。
またおうち割を適用するためにはWi-Fiマルチパックのオプションを付ける必要があり、自動的に有線に加えてWi-Fi環境も構築することが可能となる。
AmazonのFire TV Stickなども特に問題なく視聴できており、困った事態は今のところはない。
【オプションについて】
これが最も問題の部分。
まずソフトバンク光の加入時に、いくつものオプションに加入しなければならない。
初月無料だが、どんなに不要だと思っても最初から外すことはできず、サービスの利用が開始されてからウェブサイトなどで解除の手続きを取らなければならない。
この手続きをしないままだと非常に高額な支払いを請求されることになる。
ソフトバンクや代理店は、月額の支払いが減ることを大きくアピールして勧誘してくるので、騙されたような気分になること請け合いである。
さらに各オプションが任意なのか必須なのかがわかりずらく、間違えて必須のオプションまで解除してしまうとおうち割が適用されなくなるなどの大きな不利益を被る。
これでは、オプションの外し忘れや、外しすぎによる割引の解消を狙った商法と言われても仕方ないと思う。
*経験談
私の場合は、Yahooプレミアムへ勝手に加入されていた。このプランは月額約500円かかる上、Yahooスタンダードと違って2年間の契約しばりがあり、2年後の契約月以外の解約には3,000円の手数料がかかる。さすがにこれはどうかと思い電話で苦情を申し立て、手数料の徴収は免れることができたものの、初月の利用料はしっかり徴収されている。
またオプションサービスの解除についても、「My Softbank」で「お申込み中サービスのみを表示する」というボタンをクリックしてそこから不要なオプションを解除していくのだが、そこには最初に強制的に加入された「BBセキュリティ」のオプションが表示されていなかった(!)ため、初月に解除することができず、請求書の明細を見て初めてこのことに気が付いた。なお請求書も紙やメールで通知があるわけではなく、My Softbankにログインして確認しなければならないためオプションの外し忘れに気が付きにくいようになっている。「BBセキュリティ」が我が家だけの問題だったのか仕様なのかはわからないが、仕様だとするとあまりにもひどいのではないだろうか・・・。
【おうち割について】
さて、ソフトバンク光に乗り換える大きなメリットがこのおうち割であり、ソフトバンクのスマホを契約している場合にはスマホ料金の割引が受けられるようになっている。
公式ページでも家族全員のスマホが毎月1,522円おトクになるとうたっている。
なおこのような割引額は税込みで表示してお得感を大きくし、月額の支払い料金は全て税抜きで表示して割安感を大きく見せているのはさすがである。
で、この1,522円の割引だが、おうち割を適用させるための必須オプション料金として月額500円かかることに注意が必要だ。つまり、支払い額が500円増加し、そこから1,522円おトクになるということで、実質は約1,000円の割引なのだ。この点をはっきりわかりやすく表示しないのもさすがと言える。
とは言え家族を含めると支出削減効果は大きい。家族の携帯に関してはこの必須オプション料金はかからないため、広告どおり実質1,522円おトクになる。4人家族であれば主携帯が1,022円、家族携帯が1,522×3=4,566円で合計5,588円の支出削減となり、それが2年間は続くと考えれば結構大きい(3年目からは割引額が減少する)。
改めて公式サイトを見ると、支払いがいくら減るとは決して書いておらず~円割引という表示になっていて、もともとの支払額が500円増加することにはほとんど触れていないのはやはりさすがである。
話はまだ終わらない。
家族の携帯におうち割を適用するには、1台ごとに改めて申請をしなければならない。主契約の携帯はソフトバンク光に申し込むことで自動的におうち割が適用されるようになるが、家族携帯はそうはならない。これも請求書をチェックして初めて気が付いた。
勧誘時には家族全員がおうち割の対象になると言われたが、個別に申請が必要とは一言も言われなかったのでこれもサポートに電話すると、「それでは通常は家族は500円の割引のところをキャンペーンと同額の1,500円の割引にさせてもらう」などと言い出したのでさすがに呆れ果てた。私と同じように家族携帯のおうち割の申請を忘れた結果、家族の割引が500円になってしまったケースなどあるのだろうか。
【まとめ】
以上、ソフトバンク光とおうち割についての注意事項を経験談とともに述べてきた。
〇申請時にはどのようなオプションに入らされることになるのか、そしてどのオプションを残せばよいのかは必ずチェックが必要。
(おうち割を適用するためには「光BBユニット」「Wi-Fiマルチパック(もしくはWi-Fi地デジパック)」「電話サービス(ホワイト光電話・BBフォン・光電話(N)+BBフォンの3つのうちいずれか)」の3つのオプションが必要で、これらはまとめて月額500円となる。)
〇Yahooプレミアムに加入するよう言われたら拒否するべき(強制加入ではない)。
〇サービスが開始したら余計なオプションはすぐに外す。
〇必ず請求書をチェックして、オプションの外し忘れがないか、知らない間に余計なサービスがついていないかを確認する。
まるで悪徳業者への対応のようであるが、決して大げさではない。
この記事を読んでソフトバンク光に申し込もう!と思う人はあまり多くないかもしれないが(笑)、とは言え月々の支出をかなり抑えられることは確かである。
最初は確かに大変だが、それを乗り越えてしまえば長期的なメリットは非常に大きいのではないかと思う。
それにつけてもソフトバンクという会社が決して尊敬されないのはこうした商売のやり方にあることを改めて感じる。
孫社長は育英財団などを作って社会貢献にも熱心に取り組んでいるようだが、まずはこうした会社の姿勢を変えなければ本当に尊敬される経営者にはならないのではないか、などと思う今日この頃。