シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(CHATEAU LEOVILLE LAS CASES)の概要と銘柄
ポーイヤック村とマルゴー村に挟まれたサン・ジュリアン・ベイシュビル村に所在する。
ちなみに同村(コミューン)の人口は約700人。
このシャトーはデロン家が所有しており、同家はほかにシャトー・ネナン(Nenin)及びシャトー・ポタンサック(Potensac)を経営している。
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズはサン・ジュリアンのシャトーの中でも非常に評価が高く、1級に迫る品質のワインを作っているとされる。
銘柄はグラン・ヴァンと以前のセカンドであるクロ・デュ・マルキ、そして2007年から製造を開始した現セカンドのル・プティ・リオン・デュ・マルキ・ド・ラス・カーズがある。
以前のセカンド的存在であったクロ・デュ・マルキはグラン・ヴァンと離れた区画のブドウから生産されているが、ル・プティ・リオンはグラン・ヴァンと同じ区画のブドウから生産されるため、こちらが正式なセカンドとなる。
なお、クロ・デュ・マルキのセカンドとして「ラ・プティット・マルキーズ」が発売されるという情報もあるが、今のところHPにも掲載はなく、まだ販売もされていないようである。
レオヴィルは地名であるが、元は領主が所有していた畑がフランス革命により分割され、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ、シャトー・レオヴィル・ポワフィレ、シャトー・レオヴィル・バルトンのいわゆるレオヴィル3兄弟になった経緯がある。
いずれもメドック格付け2級のシャトーである。
その中でもシャトー・レオヴィル・ラス・カーズは長男として最も高い評価を受けている。