シャトー・ラフィット・ロートシルト(Chateau Lafite Rothschild)の概要と銘柄
ボルドーの5大シャトーの一つ。
ボルドーのメドック地方のポイヤック(Pauillac)村にある。
なおこの地方名の区分が素人には非常にややこしい。
フランスの地方行政区画は、大きな順に州・県・郡・カントン(小群)・コミューン(市町村に相当、ただし市・町・村の区別はない)に分かれ(*10月2日追記:カントンについては例外があり、コミューンにカントンが含まれるケースもある)、ワインで耳にする地名がどの行政区画に属するかを知っておくと少しわかりやすくなるかもしれない。
ちなみにボルドーは郡、メドックは行政区画ではなく地方名、ポイヤックはコミューンである。
(*10月2日追記:すみません、ポイヤックはボルドー郡には属していませんでした。ここでいうボルドーはワイン産地としての名称であり、ボルドー郡の属するジロンド県とほぼ同義です。)
ポイヤック「村」と日本で呼んでいるのは人口が少ない(5,000人を切っている)からであり、上記のとおりフランスにはコミューンに市町村の区別はない。
シャトーの算出するワインの銘柄は同名の「シャトー・ラフィット・ロートシルト(Chateau Lafite Rothschild)」。
セカンドワインの銘柄として、「カリュアド・ド・ラフィット(Carruades de Lafite)」がある。
シャトーを運営するのは「ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(Domane Barons de Rothschild)社」であり、同社は他にも「シャトー・デュアール・ミロン」「シャトー・リューセック」「シャトー・レヴァンジル」「ドメーヌ・ド・オーシエール」などのワイナリーを経営している。
さらに、同社が製造するデイリーワインのラインナップとして、「レジャンド(Legende)」「サガ(Saga)」「レゼルブ(Reserves)」があり、日本でも千円台から買うことができる。
こうした、シャトーの生産するワインと、シャトーを経営する法人の生産するワインとを混同させるような広告も目にするが、こうした違いをきちんと認識した上で楽しむことが必要ではないかと思う。