横浜中華街の門(牌楼)についてのあれこれ
横浜中華街はあちこちに門があることで有名です。
正確には牌楼と呼び、全部で10あります。
今回はこの牌楼の概要についてまとめてみました。
なお、中華街の公式HPでは、この牌楼の位置も記載したガイドマップのPDFファイルもダウンロードできますのでこちらもご参照ください。
ちょっとわかりにくいですが、下の方にpick upと書かれた箇所があり、そのうちの「ガイドマップのご紹介」の欄にPDFファイルのリンクがあります。
PDFファイルの直接リンクは以下のとおりです。
http://www.chinatown.or.jp/wp-content/themes/china2/pdf/chinatown-guide.pdf
さて、まず朝陽門、朱雀門、延平門、玄武門の4つの門についてです。
東が朝陽門、南が朱雀門、西が延平門、北が玄武門で、これらは方位を守る4神に対応しています。
本来は、東は青龍、西は白虎なのですが、西の門を建てるときに白虎は白虎隊を連想して縁起が悪いなどの理由で白虎門ではなく延平門とされ、それに対応してその後東の門を建てる際も青龍門ではなく朝陽門になった経緯があるそうです。
麻雀をやる方なら中国の方位は東南西北の順に呼ぶことはご存知だと思います。
これは太陽の動きの順であり、季節もこの順に巡ることから、青春、朱夏、白秋、玄冬と言う言い方があります。
東=青で青龍、南=朱で朱雀、西=白で白虎、北=玄(黒)で玄武、がそれぞれ対応しているわけです。
中華街の門柱も、朝陽門は青く、朱雀門は赤く、延平門は白く、玄武門は黒く塗られています。
そして最初に建てられた牌楼である善隣門。
北の玄武門と西の延平門、そして東の朝陽門を結ぶ中心点にあり、中華街大通りの入口に位置する、まさに中華街を代表する門です。
またこの東西を走る中華街大通りには、南北に走る路地がいくつかあり、その一つである市場通りには南北に1つずつ、計2つの市場通り門があります。
南側の市場通り門は東西に走る関帝廟通りに面しています。
そしてこの関帝廟通りの東西には、東に天長門、西に地久門があります。
この門の名前は、老子の天長地久という言葉から採られているようですね。
最後に、JR石川町駅の中華街口を出たところに西陽門があります。
正確には中華街エリアの外にありますが、JR石川町駅に着いた人に、こちらが中華街ですよ、ということを示す役割があるように思います。
以上、横浜中華街にある門、牌楼をざっと見てみました。
これらのことを知っておくと、中華街の位置関係を把握するのに便利ですし、ちょっとしたウンチクを語ることもできるのではないかと思います。ご活用ください。
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