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雑記ブログです。

commuteのあまり知られていない意味とその使用事例

少し前の英文ニュースだが参考に取り上げたい。
Chelsea Manning to Be Released Early as Obama Commutes Sentence
「Obama Commutes Sentence」の意味を取れる人は少ないのではないだろうか。

 

commuteを通勤・通学する、としてしまうと、さらにsentenceもどう訳したらわからなくなり全く意味が取れなくなってしまう。


実はcommuteには「減刑する」という意味がある。

なおsentenceはセンテンススプリングでも有名になった(笑)「文」の意味ではなく、文から転じて「判決」、さらにそれから転じて「刑」の意味になる。

 

つまり、タイトルは「オバマの減刑によってチェルシー・マニングが早期に釈放される見込み」といった意味になる。
チェルシー・マニングは元陸軍兵士で、多くの機密文書をウィキリークスなどに漏洩したことで35年の懲役刑を受けていた。
またもともとはブラッドリー・マニングという名前だったが、性同一性障害のためチェルシーと名乗っており、リンクの元記事でもこの名前を使っているとともに、「Ms.」「She」などで女性の扱いをしていることも興味深い。

 

commuteはもともと「交換する」、「切り替える」という意味であり(communicateと似ていることから想像しやすい)、そこから転じて重いものを軽いものに交換する、ということで「減刑する」という意味が出てきたもの。

「通勤する」という意味も、通勤の支払いを定期券に切り替えるという趣旨から来て
いるらしい。

 

commuteを通勤・通学するとだけ覚えていて、改めて調べないとこうしたことはわからないものだ。

とはいえ元記事のような実際に使われている文章を見てみないと調べるきっかけがないので、やはり多くの英文に触れることが重要である。